緩和ケアの看護の場と特徴

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① 一般病棟

一般病棟では治療が中心となっていて、様々な健康レベルの患者さんの緊急処置や検査が頻繁にあります。
医師や看護師がとても忙しく、緊急性の高い処置を優先させるため、
患者さんとは、ゆっくり話をする時間がとりにくくなりますし、
患者さんも医師や看護師に声をかけにくいと感じる人もいるほどです。

また、一般病棟では面会時間など制約が多く、家族と共に過ごす落ち着いた療養環境を提供しにくい状況にあります。
ホスピスでは、対象となる患者さんを中心とした多様な専門家による医療チームが発足しますが、
一般病棟では、このような医療チームが不十分で、専門的に緩和ケアを行う事が難しい現状があります。

ですが、一般病棟では、がんの診断がついてから長期間のかかわりとなるので、
患者さんと医師・看護師など医療スタッフとの信頼関係が確立しており、
治癒を目指したがん治療から緩和ケア中心の医療へと、連続性のある継続した看護が可能になります。

② ホスピス

ホスピスは、以下の4つのタイプに分けられます。

・一般病院の中にホスピス(緩和ケア病棟)を設置し、
入院患者さんのケアを行っています。
・一般病院の中にホスピス(緩和ケア病棟)を設置し、
入院患者さんのケアと在宅患者さんのケアを両方を行っています。
・医療機関、訪問看護ステーションなどと連携し、
在宅患者ケアを専門に行っています。
・入院設備を備えた独立型のホスピス。

現代の日本では、「一般病院の中にホスピス(緩和ケア病棟)を設置し、
入院患者さんのケアを行う。」タイプのホスピスが大部分です。

ホスピスは、ただ死を待つだけの場所ではありません。
最期まで尊厳を保ち、自分らしく納得した日々を過ごし、
その延長で最期まで人らしく生き、平穏な死が迎えられるようにする場所です。

ホスピスでは、患者さんや家族が生活しやすいような設備が一般病棟よりも整っていて、
多様な専門家がチームを組み、あらゆる角度から患者さんを支えています。
また、医療者だけでなく、ボランティアもチームの一員として活躍し、
患者さんやその家族を支えています。

③ 在宅

在宅で、がん化学療法や緩和ケアを行うことにより、
患者さんは住みなれた自宅で、自分のペースで生活をすることができます。
家族と共に過ごすことで、家族内の自分の役割を保ち、果たすことができますし、
介護の中心が家族となるので、患者さんの意思を最大限尊重することができます。

ただ、患者さんの病状の急変や、症状の悪化に迅速な対応がむずかしいこと、
家族に、介護による負担が過大にかかること、
看護用品など療養に必要な器具や設備、住宅環境を整えることなどに経済的負担がかかること、
ネットワークの構築が不可欠であることなど、問題点も多くあります。
現代の日本では、在宅ケアシステムが十分に発達していないので、
多くの人が在宅での最期を望んでいるにもかかわらず、
在宅ホスピスを行う人は少ない現状があります。

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