小児看護の場

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小児看護の主な看護の場としては、
「小児外来」や「小児病棟」、「在宅ケア」などがあります。

抱えている病気や障害はそれぞれですし、年齢も性別も家族状況も異なる子どもが入院してきます。
看護師は、個々の子ども、その家族に応じた適切な看護とサポートを行う事が大切です。
そして、関係職種と連携し、必要であれば、地域保険センターや学校、保育園などと連携を図ります。

(1) 小児外来

小児科外来には、幅広い年齢層と成長発達過程にある子どもが来院します。
安全に対する配慮を怠らないようにします。
そして、あらゆる健康レベルの子どもが来院します。
感染予防における観察力と判断力を持って看護にあたる事も大切です。

子どもは、不安を抱いて来院しますし、子どもが病気だということで家族も不安を抱いています。
不安を抱える子どもやその家族に対して、優しく思いやりのある対応をします。

子どもの病気の場合は、検査や治療の決定を家族が行う事が殆どです。
家族の意思決定をサポートします。

小児外来では、疾病の予防や急性期・慢性期の治療についてだけでなく、
健康教育や、在宅医療のフォローなどが求められる事も多くあります。
看護師は、より多くの知識を持ち、診療の補助に当たることが大切ですし、
保健指導に関することでもかかわりを持ちます。

子どもに対する支援が継続されるように、病棟や訪問看護ステーション、
地域保険センター、保育所、幼稚園、学校などと連携を図るようにします。

(2) 小児病棟

小児病棟は、子どもの治療の場でもあり、
病気の急性期・慢性期・慢性疾患の検査・治療・コントロール、
そして在宅ケアのためのトレーニングなどの目的で入院していますが、
同時に生活の場となります。

子どもやその家族は、多くの不安や恐怖を感じていて、
身体的には苦痛や疼痛、精神的にはストレスや不安、恐怖心を抱きやすい状況にあります。
看護師は、子どもの不安や恐怖感を軽減し、家族を安心させ、入院生活に適応できるような援助をしていきます。

また、年齢や発達、理解力に応じた説明を行うことがとても大切ですし、
苦痛や不安などの軽減に努める事も必要です。

入院前の日常生活や入院までの経過を把握し、
入院している個々の子どもの成長発達や基本的生活習慣の自立度、
機能障害に応じた生活補助を行います。

そして、遊びや学習の時間も設定し、
子どもらしく生活できるように生活にリズムを持たせ、
家族や関連職種と連携し、入院中の子どものQOLを考えて関わるようにします。

小児病棟でも、感染防止や事故防止、医療事故防止に努めることは必須です。
小児の安全と安楽を保障できるような環境設定を行います。

入院時から退院時点を予測し、
家族の状況に応じたトレーニングや生活指導を計画的に進める事も大切です。

(3) 在宅ケア

高齢者の在宅ケア患者さんが増えているように、
小児の場合も、在宅でのケアに移行するケースが増えています。
在宅では、母親が介助者となることが多いですが、
母親は病気や障害のある子どもに対して自責の気持ちを持ちやすく、
他の兄弟に対しては謝罪の気持ちを持ちやすい心理傾向にあります。
看護師は、母親の心理面に配慮した支援を行っていくことが大切です。

また、病気や障害の子供がいる家庭では、他の兄弟に我慢が強いられる状況があります。
その思いを受容共感し、優しく支えていく事も看護師の大切な役割です。

小児の在宅ケアを行うためには、医療・福祉・学校など地域社会が協力することが必須です。
在宅ケア内容と必要な生活援助についての検討を、
在宅ケアチームと連携を図りながら行っていくことも必要です。

在宅ケアチームとの連携情報をもとに、子どもと家族に対して個々に応じた必要なケアを実施し、
子どもやその家族が安定した生活とQOLを目指すことができるように援助します。

同じ体験を持つ者同士が、情報を交換し合い、問題や悩みを分かち合うことができます。
自助グループについての情報を提供することも看護師の役割の一つです。

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