小児看護の主な仕事

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(1) 小児のバイタルサイン測定

① 呼吸・脈拍

乳幼児の呼吸・脈拍は、安静時に測定します。
幼児以降の脈拍は、橈骨(とうこつ)動脈で測定します。

年少の子どもや、心疾患を持つ子どもの場合は、心音を聴取します。

●呼吸数・脈拍数の基準値

新生児: 呼吸(40~50/分)、脈拍(120~160/分)
乳 児: 呼吸(30~40/分)、脈拍(110~130/分)
幼 児: 呼吸(20~30/分)、脈拍(90~120/分)
学 童: 呼吸(15~25/分)、脈拍(80~90/分)

② 体温

出生時は、直腸で体温を測ります。
その他は、頸部や腋窩で測ります。
直腸体温を測る時には、直腸体温計に潤滑油をつけて
肛門から2.0cmほど挿入して測ります。

検温は、激しく泣いてるときや入浴後は避けます。

●腋窩温の基準値

新生児: 37.1℃
乳 児: 37.1℃
学 童: 36.9℃
思春期: 36.8℃

* 直腸温は、腋窩温よりも0.5~1.0℃高くなります。

③ 血圧

血圧は、子どもの測定部位にあわせたマンシェットを選択し、
安静時に測定します。
上腕または、下腿の約2/3を覆うものが良いでしょう。

●マンシェットの長さ

3ヶ月未満: 3cm
3ヶ月~3歳未満: 5cm
3~6歳未満: 7cm
6~9歳未満: 9cm
9歳以上: 12~14cm

●血圧の基準値

新生児: 60~80/50mmHg
乳 児: 80~90/50~60mmHg
幼 児: 90~100/50~60mmHg
学 童: 100~110/60~70mmHg
思春期: 110~130/60~80mmHg

(2) 身体測定

① 身長・体重

身長・体重は、2歳まで乳児用身長計に寝かせて測定します。
それ以降は、立位で測定し、乳幼児は10g、
幼児・学童は50g目盛の体重計で測定します。

② 胸囲

胸囲は、肩甲骨下端を通し、乳頭の真上で交差させ、
自然な呼気終了時に測定します。
乳房が発達している場合は、乳房のふくらみを避けて測定します。

③ 頭囲

頭部は、後頭結節にメジャーをあてて、
前頭結節で考査させて測定します。

* 身長・体重・胸囲・頭囲は、パーセンタイル法で評価します。

正常: 10以上、90未満
要経過観察: 3以上10未満、90以上97未満
要精密検査: 3未満、97以上

(3) 内服薬の与薬

① 乳児 

錠剤は粉砕します。
錠剤と散剤は1~2mLの白湯や糖水に溶かし、
スポイトや注射器で吸啜運動に合わせて服用させます。
乳首やスプーンも使用可能です。

* 内服薬は、正確量の服薬ができなかったり、
偏食になってしまう可能性があるのでミルクや離乳食には混ぜません。

② 幼児

幼児には、まず、薬の必要性をわかりやすく説明し、
飲み終えたら褒めてあげましょう。
散剤は乳児と同じように白湯や糖水で溶かしても良いです。
子どもと相談しながら、のみ安い方法を選択します。

3歳くらいになると錠剤も飲めるようになりますが、
錠剤を呑んだことがあるかどうか、確認するようにします。

③ 学童

病気や病状、薬について理解できる範囲で説明します。
飲みにくい薬は、子どもの希望を取り入れてオブラードに包むなど工夫します。
服薬ができていることを、子どもと共に確認します。

(4) 輸液療法

① 輸液施行前

子どもにわかるように説明します。
嫌がる子供に対しえても、無理やり押さえつけないようにし、
理解できるように説明をします。
袖口の広いもの、肩から袖にスナップやマジックテープがついている衣類に着替えてもらいます。

② 輸液施行時

輸液を施行する部位は、子どもの利き手を避け、
発達段階を考慮して注射部位を選択します。

注射部位を露出し、輸液がしっかり入ったことを確認したら固定します。
苦痛や拘束感、生活制限が少なく、点滴が漏れないように、
シーネやガードを使用して、安全に、そして確実に固定します。
子どもの動きにあわせて、点滴ラインの長さを調節し、
接続部が外れないようにロックします。

③ 輸液施行中

指示された注入速度、注入量、滴下状態、
刺入部に発赤や腫脹、疼痛、液漏れ、出血がないかどうかなどの状態を
定期的に確認します。

また、接続部が外れていないか、
自動輸液ポンプが正しく作動しているかも確認します。

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