老年看護の対象・特徴・看護の場

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(1) 老年看護の対象

① 老年期を法でわける考え方

老人福祉法(65歳)、老人保健法(75歳)というように、
法によって、老年期の始まりを決める考え方があります。
 
ですが、老年期の開始は人それぞれですし、
老化によって生じる身体的変化や、社会生活上の変化には、
人によって大きく差があります。

② 老年期を年齢や健康状態で2つにわける考え方

●前期老年期(young old) 

65~74歳を対象とします。
健康状態も良好で、社会活動も活発です。

●後期老年期(old old)

75歳~を対象とします。
健康状態に支障をきたし、社会活動への参加も後退します。

(2) 老年期の特徴

① 身体機能の低下によって、健康上の問題が多岐にわたる高齢者が多いです。

② 慢性疾患を抱える高齢者が多いです。

③ 高齢者は、様々な病気な怪我の回復に時間がかかります。

④ 病気や怪我などの合併症にかかりやすくなります。

⑤ 高齢者は予備能力が低下するので、容態が急変しやすくなります。

⑥ 日常生活に人の手を借りないと、様々なことが困難になる高齢者が多いです。

⑦ 経済力が低下し、社会交流の機会が少なくなります。

⑧ 意欲が低下し、依存心が高くなる高齢者が多いです。

⑨ 伝統的な習慣や、生活の知恵を身につけている高齢者が多いです。

⑩ 豊かな人生経験により寛容さや思慮深さを持ち、忍耐力を備えている高齢者が多いです。

(3) 老年看護の場

① 病院

病院では、疾病の治療過程における看護や、
高齢者の生活機能の低下を予防したり、疾病による二次障害の発生の予防、
退院後、各家庭に戻って生活できるように退院に向けての準備を行います。

② 在宅

在宅での看護は、退院後、訪問看護を行い、
自宅での療養生活をより快適に送ることができるよう、高齢者やその家族を支援したり、
医師と連携し、医療処置を行うなどします。

③ 介護保健施設

介護保健施設では、入院治療は必要としませんが、
家族の介護が難しく在宅での療養ができない高齢者が生活しています。
介護保健施設の看護師は、生活習慣を可能な限り維持することができるような設備を整えたり、
高齢者の生活援助を提供し、介護職が行う身体介護にも注意を払います。
また、疾患を持つ高齢者の健康管理も行います。

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